無職なのになぜこんなにも忙しいのだろうか、頭の中に疑問符が舞い続けるような数週間だった。すごく大胆かつカジュアルに小学校から集められていたというのもあるけれど、ドラマ「ハンニバル」をシーズン1から観直していたせいもあるけれど、溜まりに溜まっていた生業に関する読むべき本を読んでいたというのもあるけれど、春先から梅雨明けくらいに集約されているもろもろの手続きなんかがややこしくていかん。忙しい子とは別にいいけれど、こんなにも忙しいのに無職である、すなわち賃金がどこにも発生していないことに驚きを禁じ得ない。時給、それはなんて甘美な響き。日給、それはふれあいの言葉、幸せの青い雲。そういえば、唯一のバイト経験が巫女という特殊業務だったし、ずっと一応正社員だったから、時給貰ったことがない。このまま時給を貰わずに死んでいくのだろうか。時給に未練を残したせいで成仏できなかったらどうしよう。どうもしないですかそですかはい。
左:父と子のお買い物の間に休憩。
右:娘が作ってくれたブックマーク。絵も字も可愛い♡と思う親馬鹿具合。
左:躑躅と南天。緑碧の濃淡。 右:銀座まで行ったのに終わってた。
先日の話。吉野山の金峯山寺で行われる海老蔵の奉納舞踏観賞の案内が高島屋から届いていて、さぞや幽玄であろうと思いを馳せつつ、病身の奥様を置いて奈良に出るのは御心配だろうな役者は大変だななどと考えていた矢先の訃報。胸が痛い。遠い存在の方なのに心にぽっかりと穴が開いたような気持ちになる。偽りない優しさ明るさが伝わってくるような美しい笑顔の方だった。
病に負けずに強く生き抜いた方は、ご家族の手厚いケアの中で惜しまれて旅立って行かれた方でもあった。もし一人で孤独な戦いを強いられたら?と思うと、そして、今その最中にある方の苦痛を思うと、心に黒い雨雲が掛かったような陰鬱な気持ちになる。自分のことは置いておくとして、自分の手の届く範囲にいてくれる人達が今後もし病と闘うことになるとすれば、今の気持ちを忘れずにいて出来る限りのことさせてもらいたいと思う。あと、常々、夫より一日でも早く死にたいと思っていたのだけれど、夫に私を看取らせるなんて辛いことは可哀想で可哀想でさせられないから、逆に彼より一日でも長く生きようと思った。まあ、案外平気で独身気分を楽しみそうな可能性も否定はできないけど。



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