夕涼みがてら川沿いを散歩していると前方から自転車でやってきた毛沢東的な装いの老婆からすれ違いざまに軽く罵られる。このように不意に謂れのない悪意をぶつけられた時に考えるのは、「生まれてきてすみません」「明日から膝を折って隅っこ歩きます」という卑屈なものだったり、「なんかわからんけど『リザード』って言われてて明日から鱗生えてきたら嫌だなあ」というスティーブン・キング「痩せゆく男」インスパイアものだったりする。でも昨日は「未来からタイムトラベルしてきた自分自身だったのかもしれない」だった。そう思えば起こる気にもなれない、我ながらなんて平和的な思考だ、と思ったけれども落ち着いて考えれば、そんな未来の自分、だいぶ嫌。
一昨日は運動会の代休だったので娘の希望で映画「帝一の國」観賞。こういう自分の感性から少し外れた場所にあるように思える作品は私だけでは多分観ることがなかっただろう。残念ながら原作は知らないけれど、明るく賑やかで楽しい作品だった。娘を通じて青い世代の人々の文化を味わえるというのもなかなかに楽しく嬉しい。「インタビューウィズヴァンパイア」でレスタトがルイに話していたのはこういう事かと合点がいった。
ジョナサン・ホルト「カル二ヴィア 1 禁忌」(2013、早川書房)を読み始める。
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