2017/04/16
光のどけき春の日に
天気が良いので急ごしらえのお弁当を持って家族で駒沢公園へ行く。葉桜の下に茣蓙を広げてめいめいが自分のしたいように午後を過ごした。私と娘は本を、夫は新聞を読んだりランニングしたり。娘がふと顔を上げて「北朝鮮は核実験したのかなあ」と言ったので「どうだろうねえ」と空を見上げて返事した。ものすごくシュールだ。星新一の世界のようだと思った。こんな日なら恐竜が散歩していてもおかしくない。関係ないけど紀貫之の春の歌は「水のおもにあや吹きみだる春風や池の氷を今日はとくらむ」も好きだ。
今日から紫外線対策を本格化。アディクションのSPF30のスキンケアファンデーションをSPF50のティンティドスキンプロテクターに変更。そして江原道のマイファンスィーUVフェイスパウダーを追加。数年前から変わらないラインナップなのでトレンド感はないだろけど安心感だけは異様にある。きちんと落とすことさえすれば肌荒れもごわつきも出ないし、なにより日焼けしないのだ。
ヨハン・テリオン「黄昏に眠る秋」
霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。それから二十数年後の秋、少年が事件当時に履いていた靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに突然送られてくる。イェルロフは、自責の念を抱いて生きてきた次女で少年の母のユリアとともに、ふたたび孫を探しはじめる。長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた二人を待つ真実とは?スウェーデン推理作家アカデミー賞、英国推理作家協会賞受賞の傑作ミステリ。
途中まで読むのがしんどかった。事件を紐解く歩みも心の動きも緩やかだったので冗長に感じてしまったのだけれど、読み終えた今となっては、そのおかげで自分もまた、子を失った母と喪失から立ち直れない娘を想う父と同じように悲しみを見つめることが出来たように思う。なので明らかになった真実は本当に悲しく辛かった。けれどそれは知らなければよかった、読まなければよかった、という類のものではなく、受け止めて後ろに置いてくるべきものだ。諦めること許すことは決して後ろ向きなものではなく、前に進むための自分への救いとなる。途中で読むことを止めないで本当によかったと心から。そして私は続けて同作家の次作「冬の灯台を語るとき」へ。これを読むために回り道したけれど、そうして良かった。
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