2017/03/30

œil pour œil, dent pour dent


天気予報に騙されてトレンチコートで外出しては寒さに震えるということを繰り返す。それでも川べりの桜は蕾を朱に染めて今か今かとほころぶ時を待っている。春休みなので娘とよく散歩をしている。昨日は恐ろしいほどの豪邸を見つけた。堅強な塀に閉ざされているのだけど隙間から細く見えた広大な庭には馬小屋とサイロのようなものがあったように思う。人から伝え聞くところによると孔雀もいるそうだ。もしかしたら大きな葉っぱで仰いでくれる召使もいるのかもしれない。と、続けて大金持ちあるあるでも書き連ねたいところだけど、前世はきっと水呑み百姓なワタクシ、発想からしてもう貧困なので一万円札で汗を拭くくらいのことしか思いつかない。

幼い子どもが被害にあう事件を見聞きすると「目には目で、歯には歯で」お馴染みのハンムラビ法典が頭に浮かぶんだけど、これにはあとがきに「強者が弱者を虐げないように、正義が孤児と寡婦とに授けられるように」の文言があると知ってグッときた。声なきか弱いものを虐げる者には同じような目に遭わせてやれやればいい、とついついハンムラビ法典を引き合いに出してしまうのだけれど私が考えたほど単純な「やられたらやりかえせ」という教えではないのだろうな。ちょっと浅はかすぎたと己の偏狭さを恥じた。

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