2017/03/28

春はなんか優しくて残酷


春はなんか優しくて残酷(吉井)、とメランコリに耽る準備をしていた矢先にこの寒さ。季節に喧嘩を売られている。男女ともに薄着で寒そうにしているしている人が好きで、その迂闊さと冷えた指先に恋が芽生えると思っているので、合コン的なものに行く人はダウンなんぞ着てぬくぬくせずに薄物を風になびかせ少し身を縮めている方が良いという持論がある。あるが、もうその土俵に立っていない、というか土俵が視界に入らないところまで来ているので、私はワカサギ釣りをする人のようないでたちである。冷えが確実に命を蝕むお年頃。


三度の飯より風呂が好きなので付随的に入浴剤にも興味がある。昔は安価なものから若干高級なものまで本当にいろいろと使っていた。アロマテラピーアソシエツのバスオイルなどは香りも極上で贅沢な気分を楽しめたし、粗塩と日本酒の組み合わせでは発汗量に喜んだりした。が、もう、最近は、きき湯ファインヒート一択。ちょっともう食べたいくらい好き。この温もり、この筋肉のほぐれ、代えがたし。そうよ!アロマが私に何をしてくれったていうのよ!一時気分が良くなるだけだし!それにひきかえきき湯ときたらもう堅実!実家に仕送りする系の長男!ゆくゆくは実家の土地に家立てて敷地内同居するタイプ!養子にしたい!というくらい好き。次点はクナイプ バスソルト グーテナハト ホップ&バレリアンの香り。とにかく眠い。入るそばから眠くなる。あまりに香りが好きすぎて同シリーズのボディクリームも買ってみたけれど、塗ってしばらくするとオジサンの香り(昔からある男性整髪料のような仁丹のような)になる、気がする。



夜に哲学思想系の対話集や評論を読む息抜きとして昼間に物語を読んでいるけれど立て続けに暗いものを選んでいたせいで気が滅入ってきている。ので今日は宮藤官九郎「春子ブックセンター」(2005、白水社)を。大人計画の本公演は極力見逃したくないのだけれど、これは松尾スズキさん脚本ではないということで気が緩んでいたのか、はたまた単に忙しかったのかして、チケットが取れなかったのだった。宮藤さんの作る話は人の情けなさへの温かさと優しがあるから好きだ。それにひょろっと飄々としていて役者としても好きだ。

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