まるで冬に戻ったような冷たい風と雨。もうどこにも出かけずに家に籠っていたいと思ってしまうような日に限って一日中外出してしまうというのはどういう訳だろう。家族それぞれの用事を済ませるために車であちらこちらに出向く。途中、幼い子どもが被害にあった事件を耳にする。娘と同い年。送り迎えなど出来る限り継続して独り歩きをさせないようにしなくてはと夫と話す。過保護なのかもしれないけれど気になるものは仕方ない。
鍋物がリクエストだったので豚しゃぶにした。昆布と茅乃舎のパック2個で出汁をとり少しの薄口醤油と酒で味を整える。塩は絶対に入れない。具は絹ごし豆腐と水菜と豆苗と豆もやしと極薄切りのばら肉。ゴマダレは自家製といきたいところだけど時間がなかったので市販のものによく炒ってから摺った胡麻をたくさん混ぜて間に合わせた。薬味は大根おろしと青ネギと原了郭の黒七味。娘にはたんぱくかと思いししゃものから揚げも作ったけれどどうやらお気に召さなかったようで結局は大人が食べた。居酒屋みたいで美味しかった。
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ピエール・ルメートル「その女アレックス」(2014、文春文庫)
おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが…しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。
最初から最後まで眉をひそめながら読んでいた。暴力と悲哀の嵐の中を歩き続けるような物語。救いなど何処にも見つからないし得るものもない。だからと言って読む価値もない読むに堪えないというものではない。ただ空疎な読後感に戸惑うのが正解なのだと私なりに思う。それでも、同シリーズの「悲しみのイレーヌ」「傷だらけのカミーユ」もいつかそれぞれ自分のコンディションが良い時に読んでみようと思うのは、たぶんカミーユの複雑な人物描写が巧みで魅力的だからだと思う。それにしても、なんと、まあ。

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