昨日、昼食に焼鳥を食べた。いやらしく光る甘いタレと冷えた鶏肉の食感とかあいまって人工の肉、それは町外れの薄汚れた大きな工場の劣悪な環境下で保存剤防腐剤発光剤などをブレンドして製作されているに違いない、を食べているような気持になる。近未来感ではなく上海あたりの路地裏に漂うような後ろめたさ。上海行ったことないけど。多分あたためて食べることで多少なりとも解決する問題なんだろうけれど食品に科学の味が付くから電子レンジが嫌い。でもセブンイレブンで贖ってくる冷凍食品は躊躇なくレンジでチンするのケセラセラ。海老シュウマイとたこ焼きが気に入っている。
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L・ガードナー「棺の女」(2016,小学館)
ガレージで発見された、黒焦げの男の遺体。殺したのは、男にさらわれ監禁されていた二十代の女性フローラ。現場に駆けつけた女刑事D・Dは、彼女がかつて世間を騒がせた誘拐監禁事件の被害者であることを知る。しかしフローラは、その夜にまたも姿を消す。殺された男に関わり失踪した女たち、娘の身を案じる母親、謎のFBI被害者支援スペシャリスト、フローラを監禁していた男。一見バラバラだったピースがつながった時、あまりに壮絶な四百七十二日の実態が浮かび上がる…。米国のヒットメーカーが新境地に挑んだ、圧倒的カタルシスのハードサスペンス!(amazonより)
書評ではなく独りよがりな感想を書きたい。監禁誘拐事件の生存者フローラ、彼女の事件により殺された魂、失った無垢な自分、の声なき悲鳴がずっと聞こえてくるようだった。決して読後感の良いような話ではないけれどほのかに灯る光が遠くに見えるような気がした。いろいろ書きたいことはあるけれどネタバレしない自信もないので割愛。しかし、正直あまり魅力を感じない主人公の女性捜査官が少々無神経は発言を繰り返すのには辟易したり、FBI被害者支援スペシャリスト「生還のなにがもっとも大変か知っているかい」「それとともに生きていくことだ」「生還はゴールじゃない、旅なんだ」という台詞に感じ入ったり、そういう感情移入が出来たのはきっと翻訳の妙。でも邦題は良くない。「FIND HER」のままが良かった。いや「FIND HER」のままであるべきだった。

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